

僕がファンである南伸坊さんの柔らかな線のネコが表紙を飾っている。今年の春さきに友人から「面白い本が出たよ!」と知らせてきた。高橋洋子さんが久々に書き下ろした「のっぴき庵」。早速、手に入れて読んだ。
彼女らしいタッチで人間模様が描かれ、すぐ読み終えた。舞台が下田だったこともあり、地図を想像して楽しく読ませてもらった。
韓国行の前に、この本が懐かしい手紙付きで高橋さんから送られてきた。早速、お礼の手紙を出して、時間が取れたら会いましょうという約束をしておいた。
それから僕は韓国に出かけてしまったのだが、携帯の充電が面倒なので携帯の電源を切っておいた。何んとなく気になってソウルのホテルでスイッチを入れてみたら、沢山のメールや電話が入っていた。その中に、高橋さんからの電話も・・・。ソウルにいることを告げ、帰国次第連絡する旨を伝えておいた。
帰国してすぐ親友を連れて横浜で再会することになった。驚いたことにもう還暦を越えている。自分の年を考えれば当たり前か。流石、女優さん!可愛らしく綺麗なこと。
高橋さんは映画「旅の重さ」でデビュー。1973年にはNHK朝の連続テレビ小説「北の家族」のヒロインを務めてから沢山の映画やテレビドラマに出演。一方で小説を書き、1981年には第7回中央公論新人賞を受賞。1982年には「とうりゃんせ」が第87回芥川賞候補になるなど注目を集めた。
久々に「のっぴき庵」を発表するとともに、28年ぶりの復帰で映画「八重子のハミング」(2017年公開予定)を撮り終えたばかりだった。
生来の明るさと頭の回転の良さで楽しい飲み会を終了。じいさん2人を大いに喜ばせてくれた。酔っぱらいの2人のじいさんの顔はカットしてブログに載せた。
昨日から読書週間が始まった。是非、気楽にお読みいただきたい1冊だ。
コメント
コメント一覧 (2)
高橋洋子さん 懐かしいですね、のっぴき庵読みました。
20代の頃有楽町辺りまで見に行った映画 サンダカン八番娼館望郷で主人公の娼婦役でした。老女になってからを田中絹代さんが演じて栗原小巻さんがからゆきさんの事を調べているという内容だったと思います。最後の田中絹代さんの台詞で皆 泣きました。あの頃 彼女は二十歳位だったのかな?
八重子のハミング 見に行こうと思います。
懐かしい情報をありがとうございます。彼女が喜びそうなお話ですね。「八重子のハミング」がどんな作品に仕上がったか楽しみです。