桜の花
お茶お稽古で
月2回のお茶のお稽古。4月の1回目が先日終了した。
次回の2回目は炉点前最後のお稽古で5月からは風炉点前になる。
北鎌倉円覚寺の龍隠庵の茶室の床はご住職様が準備してくれていて、桜の花が生けられ、掛け軸も先代の円覚寺管長さんだった慈雲さんの作品が飾られていた。
慈雲さんの優しさが溢れる軸には禅の「碧巌録」第五則「雪峰尽大地」の公案の頌にある言葉で「百花為誰開」が書かれていた。
春になると咲く花は誰のためでもなく、ただ無心に咲くことを意味する禅語だ。
春の花々を愛でることで、本来私たちが物事を無心に受け取っている事実に気づき、穏やかに過ごしていきたいという思いを表現している。たった五文字なのに何と素晴らしい教えだろう。