半夏生
半夏生半夏生
南天の下に育つ半夏生(はんげしょう)。
簡単な字だが、読み方がなかなか奥ゆかしい。今年も白い葉が増えて来た。半夏生の葉をよく観察してみると茎の上の方の葉の下半分が白くなっている。全ての葉ではなく一部の葉だけだ。そのために、半化粧とも書くというからなかなかお洒落なネーミングだ。一部の葉、それも半分だけ白くなるから片白草(かたしろぐさ)と呼ばれるなど、沢山の名前を持っている。
七十二候の一つにも半夏生が使われている。夏至から11日目に当たる日を言う。太陽暦では7月1日。そろそろ梅雨が明け、田植えの終期とされるのだが、今年の梅雨明けはどうなることやら。
昔の人たちは自然の移ろいを暦に反映させ、ライフスタイルまで直結させてきた知恵がある。
転居してきた38年前には家の周辺に田んぼがあったが今は殆どなくなり、田植えの風景などは見ることがなくなった。