山百合が重すぎて
重すぎて立っていられない山百合続々と
玄関前の傾斜地に生えている山百合。毎年10数本が顔を出す。折角、顔を出した百合だから大事にして綺麗な花を咲かせたいと張り切る。山百合の茎が少しずつ伸びて来るのと比例して周囲の雑草も同じように伸びてくる。僕にとってはその雑草が何とも目障りだと思うので山百合の周囲の雑草を綺麗さっぱり刈りとる。ところがこの作業が山百合にとって迷惑だと思っているに違いないと気づいた。
山百合は花が咲く頃には1m50cmぐらい丈が伸びる。更にその天辺には蕾がいくつか出来るから、その重さに耐えられず、ひっくりかえってしまう。下段左端の写真が蕾の重さで倒れた山百合。傾斜地の地面に擦れながら咲いているのも惨めなので支え棒を添えて真っすぐに戻す。それが一番上の写真だ。自然界では支え棒を1本ごとに誰もセットはしてくれない。
その支え棒の代わりをしてくれているのが、実は周囲の雑草なのだ。その支え役を総て刈り取ってしまっているから、山百合はこころもとない。僕は綺麗には見たいし、自然のまま見たいし・・・相矛盾したテーマとず~と向かい合うことになる。毎年気がついて同じことを繰りかえしている。