龍隠庵の苔庭
雨の円覚寺境内円覚寺境内龍隠庵の階段
礎石龍隠庵の庭裏木戸
例年1月の半ばには年初のお茶のお稽古が開かれるのだが、今年は1月も間もなく終わる昨日、開催された。お稽古は毎月2週、4週にお寺さんの茶室をお借りしているのだが、第2週の14日が中止になった結果、28日になってしまった。
2週が中止になった理由は、昨年12月29日に横浜をスタートしたヨットレース(Japan-Palau Goodwill Yacht Race)の表彰式が1月半ばにパラオで予定されていたため、代表の林さんと国際審判のHさんが参加し、お稽古を欠席してしまうため、初稽古を4週目にずらした。
低気圧の接近で久々にシトシトと雨の降る寒い日となってしまった。以前は1月は結構本格的に初釜としてお客さまをお招きして開催したこともあったが、最近は地味にお稽古だけに徹している。
今回の出席者は男性7人。毎回、茶室は我々が開け、お掃除から始める。ところがここでとんでもないアクシデントが起きた。練習の道具はお寺さんのお道具と我々のグループが所有している道具を使う。今は炉点前なので炉用のお釜を使っているのだが、そのお釜がいつも置いてある場所にない。全員で必死になって探しまくったがどうしても見つからず、一時はお稽古が中止になってしまうのでは・・・と。外出していた住職さんにも電話で相談したが、茶室から外にはない筈と一言。このお釜はお寺の大事な道具。我々の他にもいくつかのグループが使っている。再度7人で探したがやっぱり発見できず。住職が外出から戻ってきて、今回お釜を片付けた別のグループの人に電話したら、何と水屋のど真ん中に置いてある長火鉢の五徳の上に置かれ、その上に段ボールとタオルが被せてあった。何度も周りは見たが、被さっている段ボールやタオルは持ちあげなかった。固定観念は恐ろしい。
ほんの少しお稽古が遅れはしたが、水屋当番のIさんがお菓子屋さんに交渉して、本来ならとっくに製造を中止したはなびら餅を特別に作ってもらい、主菓子として出してくれたのでお正月らしいお稽古をすることが出來た。