Sさん卒業制作

今回のお魚イシモチを開くテンプラ

小麦粉をつけ、さらに天ぷら粉を人参とパセリを180度の油で
お魚の料理教室「あじの会」の会員さんは結構遠方から通って来られる人が多い。一つにはお魚の開き方を丁寧に教えてくれる教室がないことがその大きな要因だ。地元の人が大部分なのだが、その他にも平塚、相模原、横浜、町田など来るのに2時間近くかけて来られる人もいる。その中の一人町田から通って来られたSさんが今回の教室を最後に止めることになった。(トップの写真のグリーンのシャツを着られた方)つい最近心臓の手術をされた、その後の健診がちょうど教室と重なってしまう。最後のご挨拶をして皆に惜しまれた。先生が「それではSさんには天ぷらを今日は作ってもらいましょう」ということになり、皆が天ぷら用に開いたいろいろな種類のお魚を揚げた。お魚の他、会員のWさんが自宅の畑で育てた人参とパセリも天ぷらにした。
Sさんの側にいて僕も出来るまでの過程をメモった。普段天ぷらを作る主婦にとっては常識なのだろうが何もやらない僕には新鮮情報に聞こえた。
①先ずは天ぷら用に尻尾を付けたお魚に薄力小麦粉を裏表に綺麗に付け、皮を上にして並べる。
②次に天ぷら粉を水で溶いてゆっくりかきまわす。ゆっくりやらないとグルテンが出て粘っこくなり、天ぷらに向かない。
③小麦粉を付けたお魚を今度は天ぷら粉をつけて皮を上にして180度ぐらいになった油に入れる。暫く経ってお魚を裏返す。最後に又、皮を上にしてちょっと揚げて取りだす。フライと違い茶色に焦がさないようにするのがコツ。
④野菜の方はボールで混ぜて一塊にして油に入れたら、お菜箸で上から野菜の塊を押して団子にならないように広げるのが綺麗にみせるコツ。
Sさんは卒業制作でしっかり天ぷらをマスターして引退した。