新湘南バイパスのアーチ
134号線柳島七里が浜から伊豆大島を見る逗子海岸から
2か月に1度、高校時代の仲間の病院通いを手伝っている。今は茅ヶ崎の老人ホームに住んでいるのだが、10年ぐらい前にパーキンソン病だということが分かり、それ以来闘病生活を続けている。老人ホームに入所する前は自宅で療養していたが、病院で処方される薬をいい加減に飲んでいて、ちっとも良くならなかった。しかし、ホームに入ってから係りの人の監視下にあるため、毎食後きちんと薬を飲みだしたら以前より症状が安定してきた。やはり薬はルール通り飲まなければ意味がないと納得。
いつもお手伝いするのはホームから病院の送り迎え。今回は久しぶりに秋晴れの素晴らしいお天気。134号線の海沿いを走るのも快適だった。ホームのそばに新湘南バイパスが通っている。その出口には白い大きなアーチがある。装飾というより橋を吊っているアーチだと思うが、その昔、先輩のヨットで相模湾を横断している時に先輩が必ずこのアーチを見ると僕に説明をしだす。しかし、それがまるで違う場所なのだ。初めての説明の時に「あれは新湘南バイパスのアーチだ」と僕が言ったら言い争いになってしまって、それ以後は先輩の言うとおりにした。その後、お世話になった先輩は認知症になって葉山にある海の見える老人ホームで亡くなった。この白いアーチを見るたびにお世話になった先輩を思い出す。