龍隠庵の床
鈴虫の籠鈴虫まで
9月2度目のお茶のお稽古。しかし、このところ困った事態が・・・。何が原因かが分からないのだが、左足の膝が痛むようになってしまった。予想もしなかった。2、3ヶ月前から急に発症。車の運転は特に問題がないのだが、歩くことが結構つらい。ましてや、お茶で正座をすることはかなりシンドイ。前回痛いのを我慢して濃茶に挑戦したものの最後、水屋に戻る時にすんなりと立てず手こずった。しかし、ここで休んでも意味がないので暫く様子を見乍ら取り組むことにした。
そんな茶室で素敵な素敵なものを見せてもらった。いつもお借りしている龍隠庵の床の壁に先代の円覚寺管長さんの書が飾られている。その下にはワレモコウが活けられ床の間に鈴虫の籠が飾られていた。よくよく見ると籠の中に一匹、外に二匹の鈴虫がいる。鈴虫は金属で出来ているのだが、実に精巧に出来ていて、まるで本物のよう。籠は実際に鈴虫を飼うことが出来る本物で素晴らしい工芸品。
これだけで秋の演出は十二分。床の間から鈴虫の気品のある声が聞こえてくるかのようだった。こんな環境なのに座れないのは余りにも無残!