






「夕べのクリスマスパーティーの余韻が未だ残っている子供部屋」これは本物の部屋ではない。ドールハウスの作品。アメリカに30数年住んでいた高校時代の同級生大庭ひろ子さんがドールハウス製作で活躍していることを知り、現役時代に初めて彼女の作品をアメリカから運び展覧会を開催した。ドールハウス事態がまだ日本に余り馴染みがなかったのでニュースソースにも取り上げられ、注目を浴びた。その後この展覧会は何度か企画され教室も開設した経緯がある。その後髙島屋さんなどでも開催された。日本で取り組んでいる人がほとんどいなかったので、彼女はいわばその草分け的な存在になった。ドールハウスは24分の1の大きさで総てを作るミニチュアの世界。現在は彼女も引退して殆どの作品が横浜の人形の家や北原照久さんのおもちゃ博物館などに収められている。
そんな大庭さんが娘さんのために作ってプレゼントした作品3つが長い年月の中に壊れたり、汚れてしまったりしたので修復することになった。しかし、リタイア宣言したおり、総ての工作機械などをお弟子さんにプレゼントしてしまい手元にないため自分では出来ず、沼津に住むドールハウス協会の会長さんにお願いした。会長さんは沼津にドールハウスのお店を開いていて、現在日本のドールハウスを製作する作家の中では技術力が高く大庭さんが信頼をしている方。大事な作品とあって美術梱包などの専門業者に頼んで運搬することも考えたが、僕がお手伝いすることになり、沼津のお店に作品を預けてきた。修復にはどのくらいの期間がかかるのか分からないが、彼の技術で完成時の作品に戻るというから今から楽しみ。
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