店じまい
展覧会やイベントを時々企画する葉山文化園には案内状届くたびに出かける。企画が魅力なのと建物が素敵でおしゃれなので出かけるたびにいろいろな刺激を受ける。文化園の隣にはスーパー、葉山郵便局があるから必然的に人も集まる。町や市にはこれぞ中心地という場所が大抵あるのだが、それが絞りきれず、どこも中心地になりえないのが葉山の地域特性かもしれない。
郵便局にはかなりの頻度で出かけるのでこの道はよく通る。昨日、スーパーの前の信号に掴まって車を止めたら、何か雰囲気が違う。運転席から横を見たら有るべきはずのお店がすっかり抜け殻になっていた。ガラス張りの店内は綺麗に片付けられ、表側に着けられていた看板も撤去されていたのだが、看板の跡にお店の名前が読めるような跡になっているのが悲しい。
この数年のハワイアンブームでフラ関係のウエアや関連グッズを売っていた店だ。以前、娘に言われてこの店に行くことになってアッシーを引き受けた思い出がある。しかし、その時に一度しか行ったことがないから何故閉店してしまったのかは分からない。現役時代は何度となく店じまいを経験した。開店は夢が無限に膨らむが閉店はお葬式のようなもの。
商売の難しさをふと思いだした。そう言えばこの県道27号線沿線の葉山区間で長く続いているお店は数えるほどしかない。