カエデの大木の下はいつも陽があまり当たらない。自然界は良く出来ていて、日陰は日陰なりに適する植物がちゃんと育つ。我が家ではヤツデが既得権益を持っているかのように昔から占拠している。ヤツデにとって環境が適しているらしく、まるでジャングルのように増え続けている。その昔はあまり面白みがなく思っていたので、一所懸命数を減らしていたのだが、減らしても日陰の場所にあまり変わる植物が無かったため、最近は手をつけずにいる。ヤツデの葉は人間の掌を開いたような形をしているが、指に当たる部分が7、8裂に分かれていて指の数がちょっと多い。本来は挿し木や株分けで増やすのだそうだが、我が家は何もしないうちに増える。葉が大きいので家の側に植えると家の中が暗くなってしまうので剪定はここがポイントになる。我が家のヤツデは家の反対側にあるからその心配はない。
ちょうど今頃、まるで花火のような白い花が咲く。今年は入り口のポストの横のヤツデがとても元気。郵便屋さんや新聞屋さんを出迎えている。