やっちゃんの珈琲たいむ

2020年10月

ムベの蔓
ガーデンアーチにムベとトケイソウが絡む
庭の中央にガーデンゲートがある。初めはこの場所にあった訳ではない。たまたまここに蔓ものを植えてしまったために、蔓を絡ませるつもりで移動した。その蔓ものとは「むべ」。本来は垣根などに這わせるのが良いのだが、生憎適当な垣根がなく、やむなく、このゲートに這わせることにした。そうこうしているうちに、むべとは違う葉が並ぶようになった。しかし、どこかで見たような蔓植物。初めは何か分からなかったが、今年の夏に時計草が咲いて正体が分った。かくて一つのアーチに2種類の蔓がからむことになってしまった。
「むべ」は最近、無病長寿の果物として俄かに脚光を浴びるようになった。その昔、天智天皇が狩りに滋賀県の近江八幡に行った時、8人の息子を持つ老夫婦に出会う。老夫婦があまりにも元気がよいので天皇が何故か尋ねる。すると無病長寿の果物を食べているからと言って、天皇に「むべ」を献上する。その時、賞味した天皇が「むべなるかな」と言ったことから呼ばれるようになったという言い伝えがある。
この伝説の果物、残念だが、今年は秋になっても実が成らない。もう暫く様子を見てみたい。ひょっとすると時計草との同居がいけないのかもしれないので。


来年に向けて
ホワイトジンジャーの裏に
長い間南国ムードを味あわせてくれたホワイトジンジャー。流石に最近は花のシーズンが終わり、葉ばかりがはびこる感じになった。やはり真っ白な花がないと寂しい。来年も素晴らしい花が咲くようにこれから肥料を施し、冬場を越える。先ずは根元からカットして根にたっぷり栄養が行くようにするつもりで、根元からカットした。そのボリュウムたるや相当なもの。背丈といい密度もあるから、根元から茎をカットしたら今までホワイトジンジャーの陰に隠れていた植物が見えるようになった。あれこんな物があったんだ!という感じになった。
ホワイトジンジャーの手前にはアメジストセージ。その後ろにはウツギの木とムクゲ。更に横にはローズマリーとコデマリ、クチナシの木が顔をだした。それぞれ花の咲く時期にズレがあるから、お互いに譲りあって咲いてくれれば年中花が見られることになるのだが、それぞれの身長が計算に入っていなかった。来年はこの辺りに挑戦しなければならないか。
種類によっては移動しないと解決しない恐れもあるかもしれない。贅沢な悩みだと思っいる限りはまだまだ挑戦意欲があるバロメーターか。

側溝のクラゲ
側溝の蓋の水の流れ道クラゲのアップクラゲが消えた
庭の周囲を囲っている側溝にはコンクリートの長方形の蓋がのっている。蓋の長さは50cm位の板なのだが、その板の端には水が流れるように抉れていて、2つの板をつなげると細長い穴になる。雨が降るとその穴に水が流れる仕組みになっているのだが、水だけではなく、我が家では地面に落ちた落ち葉も側溝に流れていき、落ち葉の多いときは途中にある升が詰まってしまう。
いろいろ考えた末、ビニールコーティングされている網を買ってきて、板のつなぎ目の穴を塞ぐような道具を作った。この網があるお陰で水は流れても落ち葉は流れず、網の上で止まるようになった。
ところが、この網に張り付いた落ち葉を雨の降った後に掃除をしないと、張り付いた落ち葉が邪魔をして水が流れず、大雨の時には側溝のあちこちで水があふれる羽目に。
そうこうしている中に、お隣の左官屋さんのご主人が、こういう便利な物があるんだと教えてくれた。原理は僕が作った網の蓋と変わらない側溝用クラゲというもの。わざわざ買ってきてくれたのだが、側溝の蓋の穴より小さすぎて、役だたず。やむを得ず意味がないが今まで使っていた網の上に重ねて置くことにした。ステンレス製の製品だから錆びない代物なのだが、時々クラゲが消えてしまう。風で飛んでしまったとばかり思って庭じゅうを探したが見つからない。しかし、ついにその犯人を見つけた。何とカラス。今度はカラス対策も!


薔薇の根元に土を入れた
根元が凸凹ブルーシートを準備2トントラックがバックで
ダンプカーで土を下す車が大きいので大騒ぎ
入り口に面したところに三角コーナーがある。我が家の庭としてはあまり日当たりが良くない。昔からいろいろ試みたが、なかなか三角コーナーが生きてこなかった。ある日、家のメンテをお願している社長さんが薔薇だったらうまく使えるかもしれないとヒントをくれた。その後、偶然にも町主催のカルチャー教室で薔薇の育て方のコースがあった。講師は大船フラワーセンターの先生。
喜び勇んで少ない定員の教室に応募したら見事当選。しかし、当時はヨットに明け暮れていた時期だったので、僕はうまく参加出来ない。そこで代理に妻が出席。それ以後、薔薇のお世話は妻の担当になった。
この場所は土の質も悪く、固い粘土質。そこを騙し騙し薔薇を育ててきたが、最近は薔薇の根元の土が雨水で流れてしまい、凸凹してきた。そこで、土を仕入れることに・・・。2トンダンプ一杯(2リュウベイ)。
ダンプカーには狭い入り口からバックで入ってもらい三角コーナーに降ろしてもらった。ダンプの方向転換では南天の木を切ったり。メールポストを引き抜いたり、大騒ぎだったが無事完了。
今度は積みあがった土を均すのが重労働。
取りあえず、第1段階だけ終了。余分な土は他の場所に移動したいが、1日では出来ない。

ムスカリの芽
ツルコザクラの芽シュウメイギクの周りを水仙が囲む
新型コロナウイルスは依然終息の兆しが見えない。何かそれらしい発表があれば安心出来るのだが、増加傾向にあるなどと情報が流れると、また2021年も朝から晩までコロナウイルスと共に歩まなければならないのかと落胆してしまう。
現役だったら、毎日通勤することも考えなければならないから、もっと深刻だ。
外出自粛もとても厳しい現実だがウイルスの感染リスクはそれだけ下がるから少し安心だ。
しかし、外出自粛の中でも活き活きと生きられるライフスタイルを探らねばならない。
ほぼ1年近くおとなしくしてきたので、最近はあまりストレスが溜まらなくなってきた。
そんな中でも植物は着実に季節を意識している。庭のサークル畑にムスカリとチューリップの球根を植えた。部屋の出窓のプランターにはツルコザクラの種を蒔いた。ムスカリはチューリップより早めに芽をだして、既に細長い葉が10cm以上に伸びた。出窓のツルコザクラは3列に種を蒔いたが、mm単位の双葉が芽を出した。でも3列の中の2列にパラパラなのでちょっと心配だ。一年中面倒を見ない水仙は1月には可愛い花が咲くから、準備のスタートが早いこと。
新型コロナウイルス我関せずの花花が元気をくれている。

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