やっちゃんの珈琲たいむ

2019年08月

カッターリグで
藤高造船に水産庁に船安良里出航伊豆半島から
安良里ではクーラーが効いたマンションに泊まった。朝食は昨日の鳥ご飯の残りで作ったおじやとおかず。更に納豆を食べたい人用に白いご飯も炊いたのだが、食べきれず昼食のためのたらこおにぎりを作ってくれ、ヨーグルトとデザートのゼリーをセットにしてみんなに配ってくれた。ランチセットは早速、冷蔵庫に収納。安良里港の出航は午前10時になった。港の中で見ると昨日は駿河湾が白波で真っ白だったが、帰路は落ち着いている。これは快適なクルージングが出来そうだと思っていたら、予想通り南の風7m~10m。波もあまりなく、港を出て暫くしてエンジンカット。セーリングで清水港の手前まで走ることができた。今までも何度となく駿河湾の横断は経験しているがセーリングだけで横断することは殆どなかったので僕にとっては感激ものだった。
「CALYPSO」はカッターリグ。上の写真を見るとメインセールの前に2枚のセールが出ているのがお分かりいただけると思う。3枚のセールは力強かった。やはり風の力はすごい。

安良里のマンション
ツバメは帰省マンションに8人乗りの車岸壁にバウづけ
以前も一度お世話になったが、安良里港の岸壁の横に「G・CHARITES」のオーナーさんがマンションを所有している。だから宿泊は船中泊ではなくマンションになった。マンションはクルージングの時しか泊まらない。頻繁に来る訳ではないからツバメが安心して入口の表札に住まいを作り、もう旅だった後だった。今回のクルージングでは「G・CHARITES」はオーナーと仲間3人が乗艇。「CALPSO」はオーナーさんの他には僕と善さんが乗ったので全員で7名。マンションには少しくたびれてはいたが8人乗りのワンボックスカーが駐車しているので移動が自由に出来る。今回は少し遅かったが宇久須まで出かけて有名な蕎麦屋「やぶ誠」で昼食。その後、クリスタルホテルの温泉にゆっくり入って最後に仁科のスパーAOKIに出かけて夕食と朝食の材料を買いだしした。「G・CHARITES」のクルーであるMさんは保険屋さんが本業なのだが、趣味が料理。手慣れているから買い物も上手だし、手際がよい。何もお手伝いしないうちにどんどんと美味しい料理が運ばれてきたので、我々は飲んで食べてばかり。お陰さまでクルージングが終わって帰宅後体重を測ったら2kgも太っていた。

雲の上に富士山
伊豆半島黄金崎横づけ船尾から安良里港を見る
駿河湾を横断する時には右か左側に富士山をみながらセーリングが出来る。清水から安良里港に向かう時には左舷側に富士市が見え、その上に富士山が見える。逆に安良里から清水に向かう時には右舷側に見える。今回は朝から曇っていたので富士山は期待できなかったが、駿河湾の真ん中辺りで雲の上に青い富士山が見えた。伊豆半島に向かっているのに、なかなか半島が見えない。ガスに包まれ陸地らしきものは見えるのだがなかなか確認できなかった。走りだして2時間ぐらい経ってからやっと伊豆半島を確認。波は伊豆半島に近づくほど悪くなり、風も30ノット前後吹きだした。普通は半島に近づくと風が落ち、波も落ちてくるのだが、今回はちっとも弱まらず、セールダウンは港の入り口では怖いので港内でやった。安良里港は天然の良港。入口の灯台を越えるとまるで湖のよう真っ平らな海面になった。安良里港の一番突き当りの奥に専用のブイが打ってあり、先ずは「G・CHARITES」が岸壁に直角に止め、「CALYPSO」をその横にもやった。
船尾のすぐ後ろに昔は加山雄三の「光進丸」が係留されていたが火災事故でいまはすっかりスペースが空いている。

清水日の出桟橋出港
CALYPSOG・CHARITES地球深部探査船ちきゅう
今回のクルージングは清水日の出桟橋に係留されているお隣同志の2艇。
僕たちが乗る「CALYPSO」と前泊させてもらったマンションのオーナーさんの
「G・CHARITES」。「CALYPSO」は日本が誇る林賢之輔さんの設計の34ft。
一方「G・CHARITES」は40ft。フィンランドのヨットメーカーで最近は大型のヨットを作っている有名メーカー。日の出桟橋は港の入り口に近く、富士山が真ん前に見える静岡ならではのロケーション。港の入り口近くにはまるでヨットがセールを出しているかのような大きな櫓が立った海洋深部探査船ちきゅうが停泊していた。ちきゅうはJAMSTEC本部が横須賀にあるため横須賀が船籍だった。どおりで善さんが横須賀でよく見ると言っていた訳が分かった。
天気予報通り、出港時は殆ど無風状態。しかし駿河湾の半ばあたりから南の風が30ノット近く吹き出し、波も2~3mに上がった。南の風は清水から安良里港に向かうにはうってつけの風向き。時々スプレーを浴びたが「CALYPSO」にはハードドジャーが付いていてコックピットにはビミニトップも付いているので官官照りの太陽に当たる訳でもなく快適な走り。外気は30度を越えているのだが、ヨットが走っている間は風が流れて来てそれはそれは涼しかった。

マンションからハーバーが見える
北側東側南側
清水港に係留している「CALYPSO」さんからクルージングのお誘いがあった。今年は何度かお誘いがあったが、天候が不順で予定された日時に実行できず、お誘いが流れ流れてしまっていた。今回の予定は8月24日から25日の2日間。24日の午前10時に出港。行先は・・・。
実は以前僕がお世話になった西伊豆の安良里港。以前一度同じコースをお誘いいただき楽しい経験をさせていただいたが、今回も同じような計画。折角のチャンスなので親友の善さんと二人で出かけた。朝10時の出航に自宅から出かけて、万一遅れてご迷惑をかけたら悪いので前泊を相談したら、二つ返事で船でも港の前にあるマンションでもOKですよと言われ、「CALYPSO」オーナーのお勧めで船中泊ではなくマンション泊となった。このマンションは今回のクルージングでお供をしてくれるもう一艇「G・CHARITES」のオーナーさんが所有している。ハーバーが目の前に見えるヨットオーナーにとっては又とない立地条件。部屋のベランダから海側を見ると清水港の入口が見渡せ、富士山も真ん前に見える。(残念ながら今回は曇り空で見えず)花火大会も部屋にいるだけで真ん前に見えるのだそうだ。こんな恵まれた前泊から今回のクルージングはスタートした。
実は前泊させてもらって大ラッキー。ちょうど週末は東名高速があちこちで工事が行われていて沼津~清水間しか東名は乗らなかったのだが、この区間だけでも2ヶ所も片側通行で午後1時半出発したのに清水に着くいたのは5時半。なんと4時間たっぷりかかった。



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