



最近は天候のせいか、お魚が採れないという話をよく聞く。だから教材になりそうなお魚が市場に揚がらない。お魚の料理教室「あじの会」では材料を手当てする先生が相当苦労している。毎回新しい素材を仕入れようと頑張っているのだがなかなか思い通りになっていない。そんな中、先生が仕入れてきた魚がヤリイカ、あじ、コハダ。時期的に少し早いためか小ぶりだ。さてこれをどう料理するか・・・素人にはなかなかメニューが浮かばなかったが、先生はヤリイカとコハダはスジメに、あじは刺身と唐揚げのメニューを考えてくれた。
ヤリイカは全員が足だけを供出し、コハダは一尾だけ三枚におろして供出しヤリイカとコハダを合わせて酢〆にした。小鉢にワカメとレモンと大根の細切りを入れて混ぜ合わせた。あじは1尾だけ三枚におろしてお刺身を作り、大根の千切りの上に載せ、その上にしらがねぎをふりかけた。これだけでも充分昼食のおかずとしては贅沢なのだが、今回のメインディッシュはあじの唐揚げ。参加者全員がぜいごをとって三枚におろした1尾の身と中骨を供出。更に持ち帰りの数尾のあじの中骨も集めたので大量の骨が集まった。回収した骨を食べやすいように三等分して唐揚げにした。フライパン2つで身の部分は一度揚げ。骨の部分は二度揚げをすることになった。僕は唐揚げの担当を命じられた。中骨を食べるには充分揚がっていなければならない。しかしその加減がなかなか分からなかったので手伝ってくれた人たちと時々摘まんで柔らかさをリサーチしながら作り上げた。いつもだとおつゆの出汁に使ってしまうことが多い骨が立派なおかずに。