やっちゃんの珈琲たいむ

2018年10月

メダカ鉢から出したら
大株から切り分けた若い根結局池に入れた2つの若い根だけにした
コウホネのグロテスクな根が気になってしょうがない。この苗を買った園芸やさんに行けば、何らかのヒントが得られると思い訪ねてみた。結論は役に立たなかった。園芸やさんは苗は売っているがこれほどまで育てた経験がない。ともあれ根を切り分けることは確かだ。そこで、水生植物用の土を買って家に戻ってきた。メダカ鉢からコウホネを引き上げなければならない。それを入れる容器や水を汲む柄杓など考えられる道具を揃え、作業開始。
コウホネのグロテスクな塊は難なく引き上げることができたが、ビニール袋に入れて体重計に載せたら10kgもあった。生えている根を見ながら比較的若い根を2つ切り分けてみた。この若い根を鉢に戻す計画だからだ。本体は他の鉢に植えれば良いのだが、我が家にはもう大きな鉢がない。根の塊は超巨大なのであまり日光が当たらない池だけれど池で育てることにした。
肝心なメダカだが、コウホネを引き上げた鉢には1匹しかいなかった。狭い水面で苦労していたかも。すくい揚げて隣の仲間のいる鉢に移した。
若い根2つを戻した元の鉢には水生植物用の土を入れたが、鉢の半分ぐらいしかなかった。そこに若い切り分けた根を埋めたが、水を沢山いれると根が水面に浮いて来てしまうので定着するまでは水の量を少なくして土と根をなじませることにした。


院友会館
正門校内校内
校内学食のランチ300円余り昼休みの練習。神道関係か
大学時代は殆ど勉強らしい勉強をしなかった。ただ一つだけ楽しく取り組んだのがゼミナール。各学年数人しか入れなかったがその中にどうにか潜りこんだ。指導してくださった教授は古賀英正先生。経済学部を代表する大先生だった。ゼミナールの名前は「銀行金融論」。その後の仕事とは全く繋がっていないが何せ楽しかった。古賀英正先生は別名「南條範夫」さん。40歳過ぎてから小説を書き、1956年に直木賞を受賞し、人気作家になった。多忙な執筆活動の真っただ中で銀行金融論を教えていただいたから、先生の頭の切り替えは大変だったと思う。そんな超多忙な先生の授業は楽しかった。ゼミナール20数年間で先生に指導していただいた生徒は120名余。我々が不勉強だったからいつも先生の質問に頓珍漢なことばかり応える。先生はしょうがないな~と思いながら優しかった。そのお陰で先生は「ばかやろう」が口癖になった。今だったら大騒ぎになるだろうが、先生に「ばかやろう」と言われると誰しもが先生と親しくなれ、先生を益々好きになった。我々の時代にゼミの会を立ち上げた。恐る恐る先生に会の名前を「ばかやろう会」としたいと提案したら「ぴったりだ!」と言われて今に繋がっている。それが古賀ゼミナール「ばかやろう会」。先生亡きあと暫く中断していたが久しぶりに11月9日に母校の院友会館(OB会館・上の写真)で開催される。打ち合わせのために母校を訪ねたが、時間より少し早めに到着したので校内を見学し、昼食は学生食堂でチキンカツランチを食べた。
久々の開催なので学校の関係者も惜しみない協力をしてくれる。11月には全国から約30名のゼミ生が集結する。

コウホネの根グロテスクなコウホネの根もう一鉢も
以前にもコウホネの悩みを書いたが、メダカ鉢に植えてあるコウホネが育ちに育ち、メダカ鉢の水面に盛り上がっている。鉢の半分は水生植物用の土があるからコウホネの根は鉢の深さの1.5倍にも成長したことになる。もともとは一鉢だったものを根を分けて2つにしたのだが、面倒を見ないのに伸びるは伸びる。本来は鉢の下半分に入れてある土の中が一番居心地が良い筈なのだが、それが水面にまで顔を出してしまっては緑の茎と葉までが綺麗に見えない。これだけ根が空中にあると水の蒸発が激しく、毎日、10Lは水を補給しないと鉢の中の水が干上がってしまう。その少ないスペースにメダカたちが棲んでいるから水を切らしたらメダカ虐待に繋がりかねない。かといって根を小さくいして処分してしまうのも可哀想に思う。小さな池があるのでそこに以前も根を移植したのだが、結構贅沢な植物で日当たりが良くないと育たない。我が家の池はコウホネには光量不足。さてどうしたものか?
園芸売り場で手に入れたちっぽけな苗がこんなに育つとは思わなかった!

龍隠庵の庭
10月2回目のお茶のお稽古が開催された。お稽古の前には必ずやることがある。広い境内のお掃除を自主的にするようにしているのだ。境内には沢山の木が植えてある。秋になるとその木から沢山の落ち葉が降って来る。春夏秋冬で一番気合をいれてお掃除をしなければならない。前回も頑張ってやったのだが、僕は昔から途方もなく汗っかき。前回はお掃除が終わったら下着は水にでも浸けたのではないかと思うほどびしょ濡れ。下手をすると風邪を引く恐れがある。そこで、今回は覚悟を決めて下着類の予備持参で参上した。落ち葉は最高潮だったが、本格的な作業姿勢で臨んだので満足いく掃除ができた。ラッキーにもお寺のシャワーを借りることができたから、シャワーを浴びた後のお稽古の何と清々しいこと。
さて、お茶のお稽古では11月から炉に切り替わり10月までが風炉で練習する。今回のお稽古は風炉での最後のお稽古になった。風炉のお稽古は来年5月に再開される。つまり4月までの6ヶ月間はお預けとなる。分かっているようでいざ自分のお点前になると迷いが出てくる。不思議なことに人様のお点前を見ていると良いところ悪い所が良く分かるのだが、いざ自分のことになると分からないところだらけ。どういう根性なのだろう。
最もこれはお茶だけの世界ではなく人生そのものと言ってもおかしくない。
11月の炉開きは何と幸運なことか!僕がお濃茶を披露することに・・・。頑張らなきゃ。

クマチカ先生の図鑑画集から
クマチカ先生の図鑑画集からクマチカ先生の図鑑画集からクマチカ先生の図鑑画集から
日本のプチファーブルと言われた熊田千佳慕先生がこの世を去って今年の8月13日で9年になる。もしご存命なら107歳。決して夢の年齢ではなかった。先生の死後はなかなか話題にならなかったが、11月4日(日)のNHK総合「あの日あのときあの番組」で再登場する。13:50~15:00の70分番組。くまちかファンには見逃せない。この番組は1991年10月10日に45分番組で放送された「プライム10 私は虫である~昆虫画家の小さな世界~」の再放送とスタジオトークで構成された70分。たまたま10月12日に熊田千佳慕先生からいただいた月下美人の花が咲いたブログをアップしたばかり。僕にとっては再放送は大変な吉報。日曜日の午後、お時間がある方は是非共ご覧いただきたい。もし、お出かけの予定がある方は録画をして後で見ることをお勧めします。
先生の作品を少しでも思いだせるよう求龍堂で発行された図鑑画集を4点載せた。

このページのトップヘ