やっちゃんの珈琲たいむ

2018年09月

エンジン点検
出航安良里港灯台富士山は見えず
航海で前泊があるかないかは随分違う。今回は出航の前に前泊したので時間的には実に余裕があった。簡単な点検も出来た。昨日の夕食は地元の食堂で済ました。ご主人が最近体調を崩して息子さんと奥様が頑張っている。激励方々店を訪ねた。外食するとキャビンのギャレー(キッチン)は使わないからからごみも出ず、キャビンも綺麗なもの。安良里港に来る時、朝食の材料を買いこんでおいたのでオーナーがハムサンドを作り、トマトをスライスして食べ珈琲を飲んだ。
予報通りお天気も回復していたので実に清々しいスタート日和になった。
基本通り出航前にエンジン、外回りの点検をして8時過ぎに安良里港を出航した。前日までは少し風と波があったが、出航時は風も波もなくなり気楽になったのだが風がないからエンジンでしか走れなかった。いつもだと出航してすぐ北側には黄金崎横に富士山が見えるのだが、今回はガスと雲で覆われていて富士山も雲の中。
目指すは下田。伊豆半島の西側をひたすら南下する。5ノット平均で行くとほぼ4時間で下田に入港できる予定。

安良里港で
船のチェックあぶさらむの後ろ太陽が眩しい
僕が所有していたhayashi 990 Ocean Blueと同型艇を所有しているオーナーさんからクルージングのお誘いを受けた。夏場奥様と2人で長崎県五島列島まで出かけ、その後足を伸ばそうと計画していたが、今年は例年にない酷暑と台風そして豪雨に痛めつけられ、這這の体で母港の安良里港に戻って来た。長距離航海の後はいろいろ不具合が生じるものだ。その点検とメンテは次の航海のためにも欠かせない。
メンテは僕と同様油壺にあるABSに厄介になっている。オーナーはメンテのために油壷に行く機会を伺っていたが、次から次に台風が来てなかなか航海予定を決めることが出来なかった。
オーナーが色々な情報をキャッチしてやっと決断出来たのが9月22日(土)~9月24日(祝・月)。「もし良かったら・・・」とお誘いを受けたので二つ返事で乗艇をお願いしたが、ひょっとすると以前「あうん」のクルーをやってもらった同級生の善さんが乗らないか打診したら、これまた二つ返事でOK。オーナーに2人で乗せていただくことにした。オーナーの家は逗子。逗子から安良里まで車で3~4時間かかる。航海の時には電車とバスを使って行くのだが、今回はオーナーの奥様が車で送ってくださることになり、ま~あ何て楽ちんな。朝9時にJR逗子駅前に集合してのんびり午後2時頃安良里港に到着。沢山の荷物をテンダーに積み込んで奥さまを見送って「あぶさらむⅡ」に乗りこんだ。
安良里港は少し前にも清水からCALYPSOで来たばかりだったが、何と当日もCALYPSOのオーナーが知り合いのヨットで来ていて、またまたご対面。
相変わらず安良里港は静かな静かな港だった。

ハバナマティニー
懇親会の後に仲間の一人が時々顔を出す銀座6丁目にある「MORI BAR」に誘われた。有名な毛利隆雄氏のBAR。ここで親友が勧めてくれたご覧のHABANA MARTINIをオーダー。僕はカクテルは殆ど知識がない。以前にも一度連れて来てもらったので、飲んだことがある毛利さんのオリジナルカクテル。カクテルの通が通うBARだ。バーテンダーさんが素人の僕に説明してくれたことをコースターの裏側に書いてきた。と言って家で作る訳ではないが余りにも知識がないので教えてもらった。
材料は総て銘柄指定。HABANA CLUB 7年物90ml、それにドン・ゾイロ・フィノ
1/2tsp(ティースプーンの意)、更にオレンジビター1dropをステアしてロック・グラスに注ぎ、更にレモンピールしてカクテルピンに刺したオリーブを添える。材料だけでもなかなか揃いそうもない実にお洒落なカクテルだ。一緒にブラックチョコが添えてある。作り方を聞いただけでいかにも通になった気分になった。贅沢なカクテルを1杯いただいて帰宅した。因みに毛利さんのカクテルは100回ステアのマティーニでも有名だ。普段ビールと焼酎をがぶ飲みしている僕にとっては貴重な体験になった。

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作品のコンセプトを説明作品が展示された会場相談コーナー
台風が次から次にやってくる秋。台風が来なければ静かで、夏の酷暑から解放されて大変過ごしやすい時期がやって来る。流石芸術の秋だ。このところ知り合いから沢山の展覧会の案内をいただく。時間がある限り伺う。高校時代の親友が富士フォトギャラリー銀座で写真の展覧会に出品した。仲間の声かけで10人が集合。親友の作品を拝見した。最近のカメラはデジタルだからコンピューター技術が総てを奏す。僕などはシャターを押すだけだからそれ以上の技術は全くない。しかし、作品を展覧会に出す人たちは撮りっぱなしの写真を引きのばして出品する訳にはいかない。ここへ来るとより良い作品に仕上げる相談に乗ってくれるという訳だ。いわば昔のDPE屋さんというところか。親友は2点発表していた。幻想的な風景と優しい紫陽花の花の作品。
ゆっくり作品を鑑賞した後、解散する訳はない。東京で活躍している仲間たちがよく河岸にしている京橋の明治屋ビルにある「京橋モルチェ」に流れて久々の懇親会で締めくくった。
展覧会に出品したご当人が懇親会の初めにご挨拶「今日の前座を務めました・・・。」

展覧会案内状
横須賀文化会館入口展覧会場入り口
高校時代の仲間が横須賀でも有名な耳鼻咽喉科の名医。市内で開業している。お父様の後をついでだから横須賀でも歴史の長い病院だ。趣味で油絵を描いていて毎年展覧会に出品している。今年も恒例の展覧会が地元の横須賀文化会館の第一ギャラーリーで開催された。当初親友が当番の時に行こうと思ったが、時間が取れなくなり、急遽雨の中を出かけて行った。予想した通り足の便が悪い所なので人数が少なく、ゆっくりと鑑賞できた。親友は130Fの「迅雷」という大作を出品していた。横浜みなとみらいの風景をバックにバーカウンターが描かれていてその後ろに稲妻が落ちている力強い作品。今までの作品とも傾向が違い創作意欲満々。
展覧会を見終えて駐車場から車を出そうとしたら、アクシデントが起こった。この文化会館は公共施設なので1時間は無料になっている。僕もゆっくり見たとはいえ勿論、1時間以内。料金所のゲートに向かったら僕の車の前に大きなレントゲン車が出て行った。結構、料金精算に戸惑っていた。その後僕はそろそろと精算機にカードを入れてバーが上がるのを確かめて出ようとしたら、レントゲン車が道を回りきれずバーぎりぎりにまでバックしてきた。バーが上がっているのだが出るに出られず、待っていたらバーが「パタン!」と閉まてしまった。カードは機械の中に吸いこまれてしまったし・・・・。雨は土砂降りでなんと運の悪いことか。事務所に行って交渉しようかと一瞬考えたが、機械の横に管理している会社の電話があり受話器を取ったが、只今混雑中なので暫くお待ちくださいとアナウンスが流れる。そのうちに駐車場から出る車が後ろから来るので、僕は一端車を横に移動した。ややしばらく待って電話が繋がったがここがALSOK。カメラで僕の様子が見えているらしく、いろいろと尋問されて、最後に名前を名乗ったらバーが上がった。今の管理システムはすごい。僕が入った時間、出ようとした時間、更に次に出た車の時間まで総て記録されているらしく係員がすらすらと・・・。「迅雷」を見た後にこのアクシデント。
何が原因だったのだろう?

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