


池の横に立派なネムの木が生えている。いつの間にか立派になってしまったというのが正直な話。そのネムの木にこれもいつの間にか吸葛と美男葛が巻き付いてしまった。ネムの木としても迷惑な話だとは思う。ネムの木を大事にすると思えば本当はこの葛を切ってしまえば良いのだが、お互いに花の咲く時期が違うから最近は容認する姿勢に変わった。
今は吸葛の花の時期。吸葛はなかなか可愛い。先ずは花が2つずつ並んで咲く。もともとは白い花なのだが、時間差でその白い花がクリーム色に変化してくるので、白とクリーム色が並んで見える。花の奥に蜜が溜まっていて、この蜜が相当甘いらしく、葛の側に行くと大きなミツバチの羽音が聞こえてくる。ミツバチには大変人気があるらしい。
この葉が総てではないが一部冬でも残っているので忍冬(ニンドウ)という別名もある。我が家の吸葛は野生のものだが、花の香りが良いので最近は園芸店でも鉢植えで売られている。

























