やっちゃんの珈琲たいむ

2017年05月

イチゴと蔦
特に植えたことがないのに、何という種類かもわからない蔦が少しずつ面積を広げ傾斜地をカバーしている。雑草が生えるよりグリーのカバーの方が気持ちが良いのでそのままにしておいたらかなりの面積になった。その蔦の間から可愛いらしいイチゴが沢山顔を出した。勿論このイチゴも植えたものではない。よーく目を凝らしてみると蔦の葉の間からイチゴの葉が見える。
赤いイチゴがなって初めて気がついたが、実がなるということはその前に花が咲いた筈。ところが花は気がつかなかった。本来は黄色の花が咲いていた筈だ。意識している物は見えるけど、意識していないと見えない典型的な人間のエゴ。
蔦の中に可愛いイチゴがアクセントになっていて、気に入っている。せめてどんなイチゴの種類だか知りたいと思い、図鑑を何度も見た。
その結果、多分、ヘビイチゴだと思う。昔からよく聞くちょっと怖い名前だが、食用にならないので、その昔は蛇が食べると考えての命名らしいが、蛇だってデザートでイチゴを食べるようには見えない。
ちょっと時季外れのクリスマスカラーみたいだが、このまま放置しておくとまた来年も見える筈だ。

カクテル
カクテルカクテルカクテル
今年は薔薇の生育が良さそうだ。その第一弾として我が家の片隅に植えた「カクテル」が満開になった。一重のシンプルな花だが、鈴なりになるとなかなか迫力がある。植えた時には20cm足らずの小さな苗だったが、今や2m近い大木になっている。我が家では薔薇の管理は僕ではない。奥方の担当になっている。我が家では薔薇など育てることが無理だと思っていた。特に西側の庭は陽当たりも今一つで、少々持て余し気味だった。たまたま家のメンテをお願いしているOさんが大の薔薇好き。Oさんのアドバイスもあり、持て余した庭で育ててみることにした。たまたま町のカルチャーセンターで薔薇の育て方の講習会が企画された。タイミングが良かったのですぐ応募したら、しっかり募集定員の中に入れた。ところが、講習会初日に僕は体調を崩し、代理に奥方に行ってもらったことがそのまま担当になった経緯だ。勿論全く手を出さない訳ではない。肥料をやったり、定期的に薬を散布したりする面倒なところは講習会に参加した奥方が担当し、その他の作業は総て僕が担当する。僕の担当しているその他の植物も薔薇のように一つずつにあった面倒を1年中みてあげたら総ての植物がいきいき育つのだろうが、大雑把な僕の性格をもろに反映していていて、出来るだけ手をかけないで楽しむという要領の良いガーディナーなのだ。選ぶ植物も手のかからないものばかりを選んでいるから、ガーディナーとしては本物ではない。そんな姿勢でも植物はけなげな姿を見せてくれる。

安良里港に
下田を出港駿河湾で3本マストのヨットとすれ違う黄金崎が見えて
ガスがかかった駿河湾後方に田子島安良里灯台
下田港を7時に出航した。雨は降ってはいなかったが曇り空。レースの日だけが土砂降りの雨だった。下田港を出て石廊崎に向かった。波は殆どなくまるで湖のようだった。荒れる石廊崎が静かだと気が楽だ。
実は相模湾横断の時、メインセールを見ていたら、一番上のバテン部分のカーブがちょと変だった。下田入港時にセールダウンをした時にオーナーがチェックしたら、一番上部の短いバテンの端が折れていて、バテンポケットに傷をつけていた。セールがしっかりしているので問題はないと思うが、大事を取ってメインセールは揚げずに安良里まで帰ることにしたから、湖状態は御の字だ。鰹島を周り北に進路をとった。駿河湾には船は全く見えなかった。三ツ石崎辺りで、オーナーがヨットを発見。南下してくるようだ。時間とともに距離が縮んで段々と南下するヨットの姿が見えてきた。マストがやけに太く見えた。マストが太かったのではなく、3本マストの大型帆船。すれ違ったヨットは「ドーントレッダー号」。後で調べて分かったが清水港の鈴与が所有する社員研修のための練習帆船だった。
波勝崎を越えたあたりから何とまたポツポツと雨が・・・。たいした雨ではなかったから良かったが、予定通り安良里港に入港。後片付けをしてバスと電車で8時過ぎに帰宅した。ヨットレースには参加しなかったが、その後のクルージング体験が出来て今月はラッキー。

安良里港へ
サンバード桟橋の「あぶさらむⅡ」お隣のパワーボートパワーボートのイルミネーション
サンバード桟橋にはニュージーランド国旗が付いた大きなパワーボートとグランドバンクスが停泊していた。ヨットは「あぶさらむⅡ」だけ。いつものように温泉に入った後、地元のTさんの案内で夕食を食べに行ったら、何とお目当てのお店は定休日。結局、いつも行くイタリアンの「Page One」に行くことになった。このところ下田に行くと決まってこの店になる。美味しくて、安くてセンスの良いお店なので別のお店に行かなくても良いのだが、たまには雰囲気を変えてみようと行ってはみたが。
寝不足だったせいか、僕は途中から眠くなってしまい早めに切り上げてもらった。
桟橋に戻ってきたら、「あぶさらむⅡ」の前に係留されていた大きなパワーボートがブルーライトで飾られていた。ヨットでは余りないが、パワーボートでは時々見かける風景だ。その昔、安良里港のお祭りの時に町から依頼されて船をイルミネーションライトで飾ったことがあった。数艇だったがイルミネーションで飾って真っ暗な港の中を一周したら、地元の人にとても喜んでいただいた経験がある。その時、イルミネーションの装置の手当てが大変だった思い出がある。
こいう装置が内蔵されているのはパワーボートならではだ。それに桟橋に係留しているから陸電が取れ、電気の心配はない。最近はLEDのライトだから消費電力も少ない。イルミネーションは船に乗っている人たちは中にいるから見ることが出来ない。これ見よがしに自己主張するのは御免だが、人様を楽しませる精神は前向きで良い。

「あぶさらむⅡ」の出航
北風に乗って北風に乗って三浦半島が遠くなる
伊豆半島近くで風が変わる爪木崎を越えて下田港へ着いた
翌日はすっかり雨が上がった。しかし、青空は見えない。お手伝いする「あぶさらむⅡ」で下田に向かった。5月も半ばだというのに、北風が吹いていた。波は殆どない。三崎から下田に行くには直線では230度を目指す。北風が吹くとは何と好都合か。風が味方をしてくれている。
いつもだと機帆走でエンジンをかけて走ることが多いのだが、帆走で走れそうだとオーナーが判断した。
僕も今まで「あうん」で何度横断したか数えきれないが、相模湾を帆走で走り切ったことは皆無。どうしても時間を考えすぎて直線コースをとってしまっていた。少しでもヨットならではの帆走を楽しむ精神は大事だ。
途中、風が多少変化したが、折角の帆走だというのでコースを少し北にとり何と相模湾を横断した。ただ風に合わせたので川奈沖にたどり着いた。ここらか今度は南下。帆走で南下したかったがそうは問屋が卸さない。
川奈沖からは機走で下田まで行った。三崎を出港したのが8時過ぎだったので下田には夕方到着した。いつも係留するサンバード桟橋には下田在住のTさんが出迎えてくれた。


このページのトップヘ