
公園の横にコンクリートの打ちっぱなしで出来た素敵な横長のイタリアンレストランがあった。少し時間が早かったがお店に入ると、既に我々のテーブルがセットされていた。仲間の一人が遅れていたこともあり、暫く入口の椅子で待たせてもらうとウエイターに申し出て、腰をかけていたが、そのうちに外国のお客様が入ってきて我々の前に立ってしまったので、少し早めだけれどテーブルに案内してもらった。
公園に当たる日差しが柔らかく、ビルの中の緑がやけに新鮮で素敵な雰囲気だった。目ざとい仲間の一人が入口の小さなテーブルに立てかけてあった立札を見つけた。そこには11月末で閉店すると書いてあった。結構人が入っているようできっと家賃が高いから採算が取れないのではないかと我々の話の種になってしまった。
やがて全員のメンバーが揃ったので事前にオーダーしておいたランチを食べた。僕とOさんはランチビールを飲んだ。普段食べるランチと違ってゆっくり時間をかけたので、アルコールに弱い僕もお店を出るころには辛うじてアルコールが抜けた。
ランチは美味しかったが、間もなく閉店というサインが気になった。それとなく建物についているサイン看板をみるとやはり入れ替わりの痕跡が見えた。有名な施設でも光と影がある。