2月のお茶のお稽古で北鎌倉円覚寺を訪ねた。ちょうど梅の季節。各地の梅の便りがニュースで流れている。円覚寺は梅園というほどの梅林はないが、境内のあちこちにいろいろな種類の梅が咲いていて、まるで梅の木だけ白い雪とピンクの雪が降った後のように新鮮に見える。広大な敷地が綺麗に掃き清められているから、梅の木はますますその存在感が際立つ。真っ青な空の下の梅も良いが、薄曇りの中で梅が融け込んでいる姿も風情がある。
梅の木の周りには沢山のカメラマンが集まり、良いアングルを狙ってカメラを構える風景が毎年恒例になった。カメラマンのカメラは僕などのカメラと違い長い望遠レンズの付いた大きなカメラで梅の花を撮っているからさぞかしリアルな花が撮れているだろう。
茶室のある龍隠庵の庭には梅の他に福寿草が黄色い花を咲かせている。
刻々と近づく春の兆しを感じながら階段を上る。これも歴史のあるお寺ならではのなせる業だろう。