我が家の庭にいつの間にかウツギの木が何種類かある。その中でも今日のテーマは歌に出てくるウツギだ。
玄関の前の斜面に白い花が咲きだし、やがて満開になった。写真を撮ろう撮ろうとしているうちに盛りが過ぎた。何故写真を撮ろうとしたかというと夏が来たしるしだったからだ。白い小さな花が固まって咲き実に清々しい。この花がその昔学校で歌った「夏は来ぬ」に出てくる「卯の花」。「卯の花」は実際には初夏に白い花を咲かせるウツギのこと。旧暦の4月(卯月)の頃に咲いたことから「卯月の花」→「卯の花」と呼ばれた。
先ずはある年代なら必ず歌える「卯の花」の歌詞を2番まで書いておく。覚えている方は歌ってみたら・・・。
卯の花 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
さみだれの そそぐ山田に
早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
作詞は佐佐木信綱、作曲は小山作之助だ。
歌詞の中に「しのびねもらす」とある。「しのびね」とはその年に初めて聞かれるホトトギスの鳴き声を指している。そう言えば歌詞と全く同じ状況が少し前から出現していた。家の周辺でホトトギスの鳴き声が聞こえるようになったのはかれこれ半月は経つだろうか。昼間だけなら良いのだが、どういう訳か夜中の2時頃にもけたたましく鳴くことがあり、何が起きたのかと心配になった。
歌詞に歌われているような長閑な風景はすっかり無くなってしまったが、花だけは昔のままだ。参考までに我が家にあるウツギを下段に載せた。左、今盛りのバイカウツギ、中、タニウツギ、右はこれから花を付けるフジウツギ別名ブットレア。
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