小さな木なのに




オーソドックスなヤブツバキとは似てもにつかわない園芸種のツバキが今日の主人公。
名前は良く分からない。何年か前にお隣のご主人からいただいたもの。お隣のご主人はもともと左官屋さんだった。しかし、とても器用な人で左官屋さんをやりながら巨木の伐採作業を副業にしていた。我が家でもお願いして何本か切り倒してもらったことがある。
元々植木が大好きなご主人。仕事で出かけたお客様の家から珍しい植木をもらって来てはそのお裾分けをいただいた。この椿もその一つ。
元々はヤブツバキなどが掛け合わされて生まれた園芸種だと思うが、紅色と白の不思議な組み合わせが何とも言えない椿を作り出している。未だ1mちょっとの木なのだが、蕾がびっしりついていて、当分の間楽しめそう。
やぶ椿が咲きだす



冬の厳しい寒さは全ての植物にとってとても大きな試練だ。その中でも毎年、1月になるとポチポチ花を咲かせるのが椿。我が家にはいつの間にか数種類の椿が育っている。
椿の種類は多種多様。特に細かく分類すると数百種にもなるというから驚く。
江戸時代には早くも200種類近くあったと言われ、明治時代には250種類以上になり、海外に紹介されると「カメリア」と言う名で人気を博し、現在のイギリスには「国際ツバキ協会」と言う組織があるほどだ。
今も沢山の園芸品種が開発されているが、その原型になったのがヤブツバキとユキツバキの2種類だという。2種類の原型の一つヤブツバキが昔から西側の斜面地にある。ヤブツバキは一重の紅色の花弁に筒状の黄色い雄しべが特徴だ。最もオーソドックスな姿をしているからすぐ分かる。今年もツバキの元祖ヤブツバキが咲き出した。