やっちゃんの珈琲たいむ

チョナンのデパート
チョナン繁華街バス停でバスに乗る人たちバスに乗る人々
車とバスが年中交錯するバスが道路に重なって止まる高速バス乗り場
僕が滞在している場所はチョナン市なのだが、中心地からはバスで1時間以上かかる田舎町。Yさんの仕事がお休みだったので、一緒にチョナンの中心街を見に行くことにした。チョナンの中心地は在来線のチョナン駅がある昔からの賑わった街。まるで渋谷でも来たかと思わせるような若者たちで溢れかえっていた。KTX(新幹線)が開通してからチョナンには在来線のチョナン駅と少し離れた場所に新幹線のチョナンアサン駅がある(横浜と新横浜を思わせる)。
今のところ在来線のチョナン駅のある古い街のほうが中心地になっている。SHINSEGAEという韓国でも有名なデパートがあり、その後ろは長距離バスの出発地。ここから韓国各地に行くことができる。
チョナンからソウルまで移動する日が分かっていたので、ついでに長距離バスのチケットを買った。
何しろ韓国は地下鉄とバスが発達している。それにすこぶる安い。だから自家用車がなくても充分移動はしやすいのだが、何故か車も多いのにびっくりする。日本車は殆どいないのだが、たまにトヨタのレクサスやホンダの車にすれ違うことがあった。
バス停には引っ切り無しにバスがやって来るのだが、道路に2重三重に停車するから、乗客は道路に飛び出さなければならない。よく事故がおこらないものだと心配してしまう。



かぼちゃの飴売り
最近は飴を食べたことがない。昔は貴重なお菓子として良く食べた時代もある。今は歯にくっついてしまいとんとその気にならない。
ピョンジョンサムコリのスンデ通りを歩くとあちこちから調子の良い韓国の歌が聞こえてくる。余り性能の良くないスピーカーから曲が流れていることもあって何となく哀愁がある。その歌に合わせて金属的なパーカッションの音が鳴る。カラフルな韓国の衣装を着けた女性が曲に合わせて金属音を打ち鳴らしていた。柴又の飴やさんが鳴らす包丁の音とはちょっと違う。音を出している主に近づいてみた。
音を出しているのはかぼちゃの飴売り屋さん。フライパン返しみたいなステンレスのへらと包丁を持っていて、音楽に合わせてこの二つをリズムに合わせてぶつけ乍ら直方体になっている飴を切り刻んでいく。それが実にリズミカルで楽しい。通りを歩いていると1ヶ所だけではなく、その他の場所からも違ったメロディーが聞こえてきた。女性だけではなく、男性の飴売りもいた。こういう商売が成り立っているのも面白い。
買って食べてみたいと思たが、周囲が余りに埃っぽいので思いとどまった。かぼちゃがベースだから味は何となく分かる感じがする。

スンデ
スンデの人気店人気店には人が並ぶ研修院前の道路
研修院から少し下ったところにスンデ通りがある。「この辺りの名物なので是非食べに行きましょう」とYさんが連れて行ってくれた。確かに交差点の周辺はスンデの店だらけ。スンデクッパとはご覧のようなどんぶりだ。メインは黒っぽいブタの腸を料理したもの。ソーセージに似ている。豚の腸に豚の血液、もち米、刻んだ香味野菜、でんぷんで作った麺が入っている。その昔は犬の腸、牛の腸なども使われたという。スープの中にはネギやイカなどが入っているのだが、一緒に出てくるお小皿にお味噌、エビ、唐辛子などの調味料が入っていて、自分好みで味付けする。
韓国料理はこのようなお客様参加の味付けの料理が多い。人並みにご飯の上の方にあるグリーンの唐辛子をパクッと食べたらとんでもないことに。1時間近く口の中がしびれて何を食べても味が分からなくなってしまった。韓国の人は辛い味が好きだとよく言われるが、僕の知っている仲間は辛いのが苦手の人が多かった。
スンデの店も人が混んでいる店と空いている店がある。
その差が何なのだろうかと別の日に、別の店に入ってみた。僕が食べ終わるまで誰もお客様が来なかった。余り味は変わっているようには思わなかったが、行列の出来る店の味に比べて心なしかひりひり感が残った。

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